去る2014年1月12日、F1などのモータースポーツで名高い富士スピードウェイ(静岡県御殿場市)で開かれたママチャリによるレースの世界選手権、スーパーママチャリグランプリに参戦した様子をレポートしたい。

僕は努めていた会社(今では主要取引先であるが)の先輩に誘っていただき、一昨年から同期や先輩方、後輩(と言っていいのか、僕の独立後の入社なので)達と走っている。正月のレースは今回で2度目だ。

こちらが昨秋から投入したレースマシン。走行系パーツの変更禁止、サドル・ハンドルの高さ規制などママチャリGPでは厳しいレギュレーションがある。アルカンシェルカラー(ホントの自転車世界選手権優勝者にだけ許されるカラーリング)を施してみた。

このマシンで富士スピードウェイの本コースを10人ひとチームで交代しながら7時間走ることになる。
本来F1のようなレースカーが走る高低差35m(10階建てビルに相当)を7時間もママチャリで走るというレース自体じゅうぶん過酷なのだが、このママチャリGPの過酷さはそれだけではない。戦いは前日から始まるのだ。

前日朝から車がスピードウェイに並び始める。本来のゲートオープンは午後5時。それまで各々1日時間をつぶすのだ。

雪だるまを作るもの、自転車の整備をするもの、酒を飲むもの皆様々だ。

日も傾きかけた頃にはネコバスも完成していた。

5時ゲートオープン直前にはもうこれだけ車が並んでいる。午前中から並んだ僕らは右前方2列目で待機。

ゲートオープン後も入場に行列に継ぐ行列。その後壮絶な場所取り争いの末ピット裏には一大テント村ができあがる。

参加チーム数は1400チームなので参加者だけで1チーム10人だから1万4千人という大規模イベントだ。富士でF1が開催されたのもずいぶんと昔になってしまったし、エコブーム全盛、モータースポーツの凋落と言われている昨今、寂しいことだがヘタな車やバイクのレースの観戦者数より多い。
さて忘れてはならないのが季節。今年の1月は例年よりもずいぶん寒かった。

写真はレース前々日のもの。日暮れから雪が降り始め今冬一番の冷え込みとなった。この日がレース当日ではなくて幸いだったが寒さは残った。

前日の夜も気温は-4℃に。皆テントでは発電機で灯りをともし、ストーブを焚くだけでなくピットから延々コードをつなぎ、こたつを囲む猛者チームも。皆これから零下の世界を朝まで戦うのだ。準備が全て終わった午後10半、車中泊のチームの皆を残して僕は富士スピードウェイを後ににした。
レースの模様は次回に続く
レース当日の模様、続きはこちら→GoPro: 2014スーパーママチャリGP走行動画
http://mentoscoke.exblog.jp/21582560/