漫画「究極超人あ〜る」をご存知だろうか。

機動警察パトレイバーやじゃじゃ馬グルーミン★UP! 、最近では鉄腕バーディの作者ゆうきまさみ氏が1985~87年に週刊少年サンデーで連載していたのが究極超人あ〜るである。
スポコン学園モノ全盛期の当時、文科系クラブの変人の日常を肯定的に描いた点がエポックメイキングだったようで、91年制作のOVAのロケ地は今でもファンが集まるほどだ。まだ(アニメのロケ地を訪れる)聖地巡礼などといった言葉がなかった頃からの話である。
そのOVA、飯田線を全駅スタンプラリーしつつ最後降りる駅を間違えた事から田切駅から10人乗りの自転車でゴールの伊那市駅へ向かうのだが、今回、伊那市役所自転車部が伊那市駅開業100周年記念イベントとして田切駅から伊那市駅まで1時間で自転車で走るシーンを再現するサイクリングイベントを企画した。
伊那市駅開業100周年記念イベント 開催!!
田切駅→伊那市駅 1hour Bicycle Tour
"轟天号を追いかけて”
発表された開催主旨には
「伊那市駅開業 100 周年をお祝いするため、多くの自転車愛好者たちが伊那市駅をゴールとしたお手軽・お気軽サイクリングを記念事業として実施し、これを期に関係者・参加者全員が正気に戻ることを祈念します。」
とあったり、開催日程にも
「午後 5 時 00 分:田切駅前をスタート
↓好きな道を走ってください(好きな角を曲がってください)
と、筋金入りだ。アニメの内容に則したネタであるのだが、これが市役所からの公式文書だというのだから頭が下がる。
長野県伊那市まで自転車を持って行かねばならないというなかなかのハードルの高さだが、ゆうきまさみファンで趣味が鉄道と自転車となれば参加する他無い。
というわけでこのイベントの参加誓約書を出す事にした。

もちろん切手は週刊少年サンデーの記念切手からパトレイバーをチョイス。〆切は7/2必着なのでギリギリの投函。
残念ながら参加できる定員は50名で、応募がオーバーした場合は抽選となるとのこと。
聖地巡礼どころかアニメの作中で描かれた架空の祭を実際に開催し、町おこしに成功した温泉街もある。若干ブームになりつつあるアニメによる地域振興であるが、人気があるとはいえ20年前の変なアンドロイドアニメ「究極超人あ〜る」ではどれほどのものになるであろうか。その絶妙なマイナーさが是非とも応援したくさせるのだ。抽選結果を楽しみにしたい。
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