
2012年1月8日発売となった「バンダイ1/48有人潜水調査船しんかい6500」。この商品には僕は4月から関わらせていただきました。
もともとは一昨年の夏、漫画家の朱戸アオの取材に同行してJAMSTEC(海洋研究開発機構)横須賀本部にお邪魔させていただいたのがきっかけでした。「しんかい6500」の元初代パイロットの方をご紹介いただき、さらに整備中の実機のコックピットに乗せていただいた時の感動が全ての始まりだったと記憶しております。
それから半年後、プラモデルの新企画の打ち合わせをしていた折り、理工系プラモデル「Exploring Lab.」シリーズに「しんかい6500」が検討されていることを知り、前述の取材のこともありコーディネイト役を買ってで、さらに僕自身が企画書を制作、プラモデル化時のパーツイメージのイラストを描き、商品化決定へのお手伝いをさせていただきました。
そして綿密な打ち合わせやインタビューをJAMSTEC様やバンダイ様と重ね、僕がライター兼デザイナーとして解説書を制作いたしました。
前置きが長くなりましたが元パイロットの方を含め解説書制作に多大なるご協力をいただいたJAMSTECの皆様、商品化に尽力してくださったバンダイの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
さて、それでは開封してみましょう。

箱の中にはギッシリパーツが詰まっています。バンダイの独自技術の多色一体成形が目をひきます。

ランナー数9枚、総パーツ点数178パーツという作りごたえのあるキットになっています。

そしてこちらが組立説明書兼解説書です。

全19ページ中11ページが組み立て説明書、残り8ページ約9000字に渡って解説が掲載されており、この解説文の文章制作と最終的なレイアウト/デザイン制作、そしていくつかの写真は僕の取材時のものを使っているので、僕がライターとデザイナー、カメラマンの三役をこなして制作しております。
「しんかい6500」をここまで集中的に解説した記事は他に無く、「取説も商品の一部」「読むことで理解が深まる」、”知の魅力”を伝える理工系プラモデル、Exploring Lab.(エクスプローリング・ラボ)シリーズに相応しい解説書にすることが出来たかと思います。
デザイナーとしてだけでなく、ライターの仕事としても間違いなく僕の代表作のひとつになりました。
是非皆さんも全国有名百貨店や玩具店、ホビーショップで手に取ってみてはいかがでしょうか。
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Exploring Lab. 1/48 しんかい6500