1/22の朝日新聞の朝刊に「旅立ちの日に」作詞の小嶋登さんの訃報が載っていました。
僕の通った埼玉県秩父市立影森中学校の元校長先生で91年に「旅立ちの日に」を作詞された方で、僕が影中に入学したのはその翌年の92年。作曲の坂本先生にリアルタイムで直接ご指導受けることが出来たのはとても幸運なことだったと思います。
影森中学校は合唱がとても盛んで、コーラス部も毎年埼玉県で入賞する強豪校でした。しかしコーラス部は女子だけだったので混声4部にするために運動部の男子からオーディションで選抜されるのがステータスでした。フツーは男子が合唱なんてですが、影中では眉毛が剃りこまれてたりほんとに剃り込み入れてたり、世間的には不良とかグレてるとかいわれそうな気合いの入った人たちがこぞってその選抜オーディションを受けるくらい(ほんとに音楽室の前の廊下でみんなでうんこ座りしながら一人ずつ呼ばれてオーディション待ちました。)盛んでした。
当時のカセットテープ見つかったらYouTubeにアップしようかな?と思いましたが再生できるデッキもウォークマンもありません(笑)そもそもカセットテープも見たことのない平成生まれの子達の卒業式の定番の曲として全国で歌われているみたいですしね。
歌詞の冒頭の「白い光の中に山並みは萌えて~」というのは山は秩父の山ですし、冬期影森地区は朝日が山に隠れてしまうので影森なのですが、10時頃の2度目の日の出がまるで白い光の中に山並みは萌えているような影森ならではの情景が唄われています。それが全国で今歌われているというのはなんだか時空を超えていてとても嬉しくもあり不思議な感じもします。
あれから17年も経ちましたが僕もまだ「旅立ちの日に」のピアノ伴奏だけは今でもしっかりと弾けるようにしています。まちがいなくあの曲は僕に音楽の潤いを与えてくれた曲に違いありません。謹んで小嶋先生のご冥福をお祈りいたします。